シンガポール開催の魅力 2016/07/30

グローバルリンク シンガポール(GLS)2016は閉幕しましたが、最後にコンテストのシンガポール開催の魅力についてレポートしたいと思います。シンガポールは、アジアや世界から人々や企業が集まり、今やアジアの中心地の一つといえる都市となっています。シンガポールでは、独立から今年51年を迎える比較的短い歴史ながら、小さい国土でも競争力となる科学技術を大変重要視し、戦略的に世界中から高いレベルの研究者や企業を誘致することで成功をおさめています。実際、今回会場になったシンガポール国立大学(NUS)は、アジアで最も評価の高い大学とされることもあります。日本の高校生にとってサイエンスや社会課題の解決をテーマにしたコンテストに参加するだけでなく、このような背景をもつシンガポールでの様々な施設の見学や各国生徒との交流の経験は、アジアや世界で活躍するのに必要となる多様な視座や広い視野を身につけるはじめの一歩となったようです。コンテストに参加した生徒からは「アジアの高校生のレベルが高いことがわかり、その中で競争できるような力を身につけたいと思った」という声も聞かれました。また、先生方からは「生徒にとって国全体の科学技術の振興という大きな視点のもてる貴重な機会だった」というコメントもありました。

シンガポールは、治安が良く、英語が公用語の1つとなっているため様々な見学や体験が可能です。今回、3日間のGLSプログラムの他に取材した施設等がありますので簡単にご紹介します。

・Gardens by the Bay

2012年にオープンした新しい植物園で、人工の木スーパー・ツリーと、フラワー・ドーム、クラウド・フォレストの2つのドームが特徴です。常夏の国、シンガポールで寒冷で乾燥した高山等の気候を再現するために作られたドーム温室ならぬ冷室は、はじめから環境に配慮した設計となっており、電力の消費を最小限におさえています。園内には、そのような環境配慮や技術的な工夫を学ぶことができる展示も充実しており、見て楽しむだけでなく、学ぶことのできる施設となっています。

・Marina Barrage

 国土が小さく殆どが平地のシンガポールでは、水の確保が最重要課題となっています。Marina Barrageは、川をせき止めつくられた貯水池で、その堰にはシンガポールの水政策について学べる施設が併設されており、水問題の学習にも最適です。現在、シンガポールでは、貯水池のほか、再利用水NEWaterや海水の淡水化、水の購入によって需要をまかなっているそうです。屋上は緑の広場となっており、港湾やシンガポールの中心地を一望できます。

MUN.inc MasterClass

MUN.incは、Yale-NUSの学生によって設立されたスタートアップ企業で、模擬国連のノウハウを学ぶことができるコースMasterClassを開講しています。模擬国連を知り尽くした経験豊富な講師陣が担当し、初心者レベルから上級者までを対象に模擬国連の体験を通して、模擬国連のテクニックのみならず、実際の現場で役に立つ発表や議論の仕方を英語で学ぶことができます。クラスのテーマや日程等は、参加校に希望に応じてカスタマイズ可能で、日本の学校も利用実績があるそうです。詳しくは、MUN.incのページを御覧ください。

・Singapore Zoo

北部に隣接してある3つの動物園の一つ、シンガポール動物園。ここでは、檻や柵のない自然な動物の展示が特徴ですが、様々なバックグラウンドツアーが用意されています。対象は、小学生から大学生まで様々な年齢層に対応していて、ただ動物を見るだけではなく、動物園の裏側や動物・昆虫の生態について詳しく学ぶことができます。動物園で一泊できるコースも開催されており、日本ではなかなかできない動物園の楽しみ方・学習ができる場となっています。