米国カリフォルニア州ロサンゼルスで開催中のRegeneron ISEFは本日で大会5日目です。
一般公開が行われ、地元の住民や、小中学生など科学に興味を持つ人が広く参加しファイナリストのブースを巡っていました。学校のフィールドワークで訪れる人達も多く、会場には黄色のスクールバスの列もみられました。法被や浴衣などを来た日本からのファイナリストは会場でもよく目立っており、一緒に写真をとっている光景もみられました。
一般公開では、自分の分野に詳しくない来場者や小中学生に対し、わかりやすく興味をもってもらえるように説明をする必要があります。この数日の間に英語で質疑応答をすることにも慣れたためか、「自分たちの研究を相手にわかってもらうこと」を純粋に楽しんでいるようでした。研究に感心してくれる来場者の方が大変多く、ファイナリストにとっても励みになったのではないかと思います。
また、ファイナリストによる展示の隣では、企業や団体によるブースが設置されました。National GeographicやMicrosoftなどの協賛企業などがブースを出し、参加者が様々な体験ができるようになっていました。
一般公開の裏では、カテゴリー別にネットワーキングイベントが行われました。分野ごとにファイナリストがあつまり、ご飯を食べながら話を聞き楽しみました。
夜には特別賞の表彰式が行われ、3組3名の日本代表が特別賞を受賞しました。詳細は以下のとおりです。
【ノン・トリビアル賞】 小谷 理人さん 「データアクイジションにおけるAGIバイアス解決へ」
【Non-Trivial, Non-trivial scholarship】 “Bias in Large Language Models (LLMs); Paving the Way for an Equitable Artificial General Intelligence (AGI) “
【医薬・化学・関連技術協会賞 】 塚井 優美さん 「アルテミシニン誘導体の抗マラリア活性評価」
【Drug, Chemical & Associated Technologies Association, DCAT First Prize】 “Evaluation of Antimalarial Activity of Artemisinin Derivatives by the Reaction with Fe(II) Ion in Micelles”
【アブドゥルアズィーズ国王財団賞】 中辻 知代さん 「段ボール箱を再利用した災害時対応机・折り畳み椅子の設計と製作手法及び手を挟みにくい折り畳み椅子の開発」
【King Abdulaziz & his Companions Foundation for Giftedness and Creativity, Mawhiba Universal Enrichment Program Awards】 “Origami chair: Always accessible to everyone, everywhere”
世界中からファイナリストが集まる国際大会で、英語を使った発表と質疑応答をやり遂げた日本代表の皆さん。全員が立派に頑張ってくれました。
特別賞の表彰式では、Society for Scienceの代表Maya Ajmera氏が、「あなた達は皆素晴らしく、才能に溢れています。ISEFに出場したということは驚くべき成果です。私にとっては皆さんが受賞者です。」と述べ、ISEFに集まった全てのファイナリストを称賛しました。
明日はグランドアワードの表彰式が行われます。グランドアワードの表彰式は、Society for ScienceのYouTubeアカウント(https://www.youtube.com/live/Efq02674mXY)でライブ中継されます。日本時間5/17の25:00からスタートします。NSSのスタッフ一同、表彰式を楽しみにしています!
日本サイエンスサービスでは開催期間中、現地プレスルームより、毎日インターネットを通して日本代表の最新の情報をお伝えしています。
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