米国で開かれた国際学生科学技術フェア(Intel ISEF)で5つの研究作品が受賞
5月14日から19日、アメリカ合衆国カリフォルニア州ロサンゼルスで「インテル国際学生科学技術フェア(Intel ISEF)2017」が開催されました。Intel ISEFは、毎年世界75を超える国と地域から約1,800人の高校生が参加し、自分たちの研究を披露しあう科学研究コンテストです。賞金・奨学金などの総額は約400万ドル(約4億5千万円)になります。今年は、日本から12組20名が参加し、5組9名が受賞しました。
受賞者の情報
発表者: 福満 和さん
研究タイトル: ローダミンBの赤い繭・青い繭
英文タイトル: Red and blue silk threads obtained from silkworms reared on artificial diets containing rhodamine B and methylene blue
学校名: 島根県立益田高等学校
受賞内容: 優秀賞:動物科学部門2等
発表者: 吴 慧怡さん
研究タイトル: 人工光合成の研究−酸化タンタル/タンタル板を使った二酸化炭素からギ酸の生成と可視光応答−
英文タイトル: Artificial Photosynthesis: Novel Visible Light Response and Formic Acid Generation from Carbon Dioxide Using Tantalum Oxide/Tantalum Plate
学校名: 市川学園 市川高等学校
受賞内容: 優秀賞:エネルギー:化学的部門2等
発表者: 田渕宏太朗さん
研究タイトル: ファンプロペラの効率アップー風を変えるシンプルな表面加工ー
英文タイトル: Single and Simple Groove Addition Improves Propeller Efficiency
学校名: 南山高等学校男子部
受賞内容: 優秀賞:機械工学部門2等
発表者: 越田 望月さん、小泉 ひなたさん、古枝 志織さん
研究タイトル: 飛行機雲の研究Ⅱ
英文タイトル: Estimation of the Humidity in the Upper Troposphere using Contrails Formed by Airplanes
学校名: 青森県立青森南高等学校
受賞内容: 特別賞:アメリカ気象学会賞 佳作
発表者: 野辺 愛耶さん、近藤 紀香さん、福澤 咲知子さん
研究タイトル: オオアメンボAquarius elongatusの水面波への応答について
英文タイトル: Water Surface Vibration Signals Utilized by the Japanese Water Strider, Aquarius elongatus, to Locate Prey and Mate
学校名: 長崎県立長崎西高等学校
受賞内容: 特別賞:アメリカ音響学会賞 佳作
<注意>
研究タイトル(和文)は、日本国内の提携フェアで発表した際のものです。
学校名は、国内の提携フェアに出場した際(2016年12月)の所属です。
各賞について
22の研究分野ごとに優秀賞1~4等が選出されます。今回受賞した優秀賞2等は、それぞれの研究分野の上位約7.5%に送られるもので、たいへん優秀な成績を収めたことになります。優秀賞以外には、55以上の団体から300以上の特別賞(奨学金・インターンシップ等を含む)が用意されています。
Intel ISEFとは
Intel ISEFは、米国の非営利団体(SSP)が主催する世界最大規模の科学自由研究の国際大会で、その歴史は67年にも及びます。世界中で開催される400以上の予選大会に、合計700万人の高校生が参加するところから始まり、最終的に約1,800人以上の高校生たちが75を超える国や地域の代表として集まります。現在、日本からの出場者は、ISEFと提携している「高校生科学技術チャレンジ(JSEC)」(朝日新聞社・テレビ朝日主催)と「日本学生科学賞」(読売新聞主催)で、それぞれ代表が選考されます。( 詳しくは、isef.jp を参照ください)
その他大会に関する情報
ファイナリスト(出場者)の数: 1,778
参加した国と地域の数: 78
男女比: 47%女性(841名)、53%男性(937名)
日本代表集合写真
優秀賞表彰式
本プレスリリース (PR TIMES)
科学研究の国際大会、日本代表の高校生受賞ラッシュ|特定非営利活動法人日本サイエンスサービスのプレスリリース (prtimes.jp)
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