設立趣旨
日本における科学技術は諸外国で高い評価を受けています。一方で、最近では青少年の「科学離れ・理科離れ」が叫ばれるようになり、 将来の日本に対する危惧から各地で様々な科学普及行事が行われるようになってきました。 しかしながら、国民における科学に対しての意識が高いとはいえません。
国際学生科学技術コンテストに参加した経験を有する我々は、科学文化が根付いていない我が国の現状をまさに体感し、これまでも、それぞれの専門性や経験を生かして科学コンテストの支援にボランティアで携わってきました。その活動の中でも、特に国際学生科学技術コンテストを経験して間もない大学生らによる次世代への研究指導は、科学教育のみにとどまらない教育的価値が認められ、このような活動は組織的に支援されるべきものと感じます。また、このような地道な活動を続けるには、広く一般の人々が科学に親しみ身近に感じられる土壌をつくっていくことも大切です。そして、科学コンテスト運営団体や科学教育関連団体などとの連携をスムーズに行う必要があり、法人化は急務と考えました。
そこで、ここに「特定非営利活動法人日本サイエンスサービス」を設立し、青少年による科学研究やその発表の支援を通じて、世界に通用する研究者の人材育成を図るとともに、一般市民の科学に対する関心を高める活動を通じて、新たな科学文化の醸成に貢献しようというものである。